2020年、コロナの流行に際し、中国への入国に際して適用されていたノービザが停止された。2024年3月時点でも、日本を含む一部の国に対するノービザ政策は再開しておらず、中国を訪問するには基本的にビザセンターでビザ取得が必要だ。
日本からビザを持たずに香港に入国したうえで、香港と中国の間の陸路国境にある査証事務所にて申請を行うことで、5日間深圳市内に滞在可能となる「特区旅遊(E)ビザ」が存在する。一度行ってみたかった中国最先端の街・深圳にビザなしで行けることを知った筆者は、2023年8月に休暇を取り、香港に向かった。
目次
- コロナ明けの香港
- 香港での宿泊先、撲撲旅社
- 皇崗口岸から深圳入境
- 深圳での宿泊先 栖游生活空间
コロナ明けの香港
日本から4.5時間のフライト経て、直行便で香港国際空港に到着。コロナ前に来た時と変わらない様子で安心した。
香港には日本のSuicaに相当するオクトパスと呼ばれるカードが存在する。香港国際空港に購入窓口があり、こちらで購入するのが定番となっている。(前来たときのカードを毎回紛失して毎回新しいのを買ってる)ここではオクトパスの買い方が分からず困っている旅行者の2人組を助けた。人助けは気分が良い。
二人組は彼らどこの国の人か分からない見た目で、カタコトの英語を話していた。窓口のお兄さんは英語話す様子だったのでなぜ私に聞いたのか不思議に思いながらその場をあとにした。買ったばかりのオクトパスを握りしめ、空港快速で尖沙咀(TST)の宿にむかった。


TSTで地下鉄を降車し、重慶大厦の隣に予約した宿に向かった。以前2017年に来訪した際は中東系人種ばかりだったが、今回は漢族の割合が高くなっていた。
香港での宿泊先、撲撲旅社
予約した宿はHop Inn(撲撲旅社)という名で中国人が経営する青年旅舍だ。Googleの口コミは300件近くで評価は4.2と好評価。香港特有の入りにくいエントランスを抜けた先のその宿はある。初見だと絶対に迷う。

到着し、チェックインした。店内の飾りつけが特徴的で清潔感もあってスタッフも良い人。また、アート中心の飾りつけ・内装が印象的だった。(ヘッダー画像もアート?らしい)男女同じ大部屋なので、女性は留意すべきかも。
TSTにしては宿題が安い(1泊5000円)のが魅力。周囲のホテルは1泊1万5000円以上、ボロボロのゲストハウスでも5000円以上するのが通常運転である香港において、このレベルの宿に5000円で泊まれるのは大変ありがたい。

共用スペースのお花は数日に一回花屋さんが来て入れ替える徹底ぶり。客層もよく、快適に過ごすことができた。今後の定宿にすると店主に誓ってチェックアウトした。(実際、深圳での滞在後、こちらに戻って2さらに泊した。)

皇崗口岸から深圳入境
口岸の査証事務所は朝9時オープン。午前中の受入定員が40人程で上限があり、あふれた場合は午後13時の受付に回されるらしい。ということで翌朝、早朝から巴士で陸路国境のひとつ、皇崗口岸に向かった。

入国のパスポートコントロールは中国側の事務所にて行われる。一度香港側の窓口で出国手続きを行った後、再度香港から出国した状態でバスに乗り、中国側に向かう。(この際、地図上のBorderを通過する。)


皇崗口岸に入ると、左手に査証事務所がある。私が到着したときには未だ誰も並んでいなかったため、無事No1の整理券をゲットできた。
査証申請にはとにかく時間が掛かる。パスポートを渡してから1時間ほど待ちぼうけ、ようやく発給を受けるころには周囲の人と仲良くなっていた。整理券が1番だったので、周囲の人にはナンバーワンガイと呼ばれていた。
査証事務所には深圳に遊びに行く日本人だけでなく、香港のパスポートを持たないハーフの人がいた。ペラペラの広東語を操りながら、日本のパスポートを持っていたため、思わず話しかけてしまった。
生活の拠点は香港だが、父親が日本人かつ日本語の方が得意だ、という理由から日本国籍を選択したそう。コロナ前は普通に入境できていたのに、と嘆いていた姿が印象的だ。前の通りのノービザ政策をはやく復活させてほしい。


この後、無事ビザの発給をうけ、中国・深圳に入国。記念すべき人生9回目(多分)の中国入国は深圳となった。
深圳での宿泊先 栖游生活空间
深圳での宿は「栖游生活空间」華強北の中心部に位置しながら、一泊千円程度で洗濯機完備で中国らしくスペースに余裕もあり、素晴らしい宿だった。携程のリンクを共有する。



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