「なら燈花会」までの時つぶしとして、奈良市内のカフェ「音楽と珈琲」に訪れた。カウンター中心の薄暗い店内で、店主がセレクトしたジャズのレコードがかかっているという。メニューもコーヒーと僅かなアレンジだけ、と渋いスタイルで営業しているらしい。
ジャズ喫茶というと薄暗い店内に強面の店主、JBLのクソデカスピーカーに小難しい顔をした客、というイメージが強い。しかし「音楽と珈琲」は薄暗いものの、若い音楽好き・コーヒー好きが来店する、従来の古臭く小難しいイメージのジャズ喫茶とはまるで異なる店であった。
入り口は商店街から一歩路地に入ったところにあり、Google mapを使うと簡単に見つけられる。

入店するとテナーサックスの音色が店に響いていた。祝日だったということもあり、一人客よりかはカップルや夫婦・友人同士で来店している客が多く、会話のためか音量は控え目であった。入口入ってすぐの花瓶には花が活けてあり、美しい。

メニューを見たところ、アイスコーヒー、ホットコーヒー、カフェオレ、アフォガードが選べるようだったので、筆者はアフォガードを注文。メニューの下には小さく「提供に時間をいただきますこと、ご了承ください」と書いてある。一杯一杯丁寧に豆を挽いて淹れるかららしい。急いでいるときに来るような場所ではないので、好きなだけ時間を使ってゆくり淹れてほしい。
しばらく(15分ほど)まつとアフォガードが出てきた。良い意味でコッテリしたバニラアイスが濃いエスプレッソの上に浮かんでいた。

店内奥に大きな窓があり、光が差し込んで明るくなっていた。人工の照明が少ない室内は美しい。上質な空間で薫り高いコーヒーをゆっくり楽しんだのち、店を後にした。


音楽を流すカフェなので、会話を楽しみたい人には向いておらず、利用シーンは限定的だが、一人若しくは音楽好きの友人と奈良を訪れた際はぜひとも再訪したい。場所は下記である。

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