企業払い下げ中古PCが充分使える(用途は限定)

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手持ちのMacBookの重量、熱問題に嫌気がさした筆者は、ネガティブな評判が多い中、Amazon整備品として販売されている企業払い下げ中古PCを購入した。これが案外状態もよく、使い物になるので記事として記録することとする。(バッテリーは中国製に換装されていたが、今のところ問題なし)

MacBookへの不満

これまで筆者は大学院時代に助成金で購入したMacBookAir (Intelモデル)を利用していた。このノートPCには大きく分けて下記の不満点があった。(助成金で買ったものにケチをつけるのは良くないが、許してほしい)

不満点①:重量(1.2kg越え)

とにかく重い。本体はアルミニウムで一体成型されており、継目も少なく工作精度も高いため、質感・所有感については文句のつけようがない。一方で最軽量のモバイルPCが600g前後で発売されている今、1.2kg越えというのは重過ぎる。

不満点②:熱問題

ファンレス設計になっているため、(とくに夏場は)CPUがうまく廃熱できず、CPU利用率が100%に達する前に温度が100℃に達し、リミッターがかかってしまう。720p動画を見るだけで100℃に達する。(100℃を超えても動作できる基盤実装技術の開発が望まれる)

旅先でのテキストワークや、写真のファイル操作等を行いたい私にとって、この条件は厳しい。(そもそもこのPCを買ったのは大学院生時代。当時はメインPCとしてガシガシ利用し、持ち運びもせずに研究室に置きっぱなしにしていた。

一方で現在、スペック&電力を必要とする写真編集や動画視聴はデスクトップPCで行っている。ノートPCに期待する役割は、外出先でのブラウジングとファイル管理、テキストワークである。MacBookを購入した当時と今では利用用途が変わったのである。

ノートPCに求める要件

下記から、重量800g以下、USB 3.0以上のポートがあるノートPCのうち、CPUのスペックができるだけ高い物を探す方針とした。(1)ファイル操作:Windows Explorerを用いて内部・外部のストレージでファイルをやり取りできること。(2)ブラウジング:Google Chromeを用いて動画を含まないブログやニュース記事を快適に閲覧できること。(複数本の動画をロードして視聴することは想定しない)(3)テキストワーク:テキストエディタやOfficeソフトを用いて出先でのメモ、考え事の整理を行えること

この結果、いわゆる企業払い下げ中古PCを視野に入った。企業から払い下げられたものが専門業者によってリフレッシュされ販売されているものだ。業務用途で人気なPanasonic「Letsnote」や富士通「Lifebook」シリーズの中古PCは特に市場に多く出回っている。このようなPCは一見すると新しいように見えるが、実際には企業でハードに使用ている過去があるため、外装だけでなく内部の部品が劣化していることも多くない。下記のようなネガティブなレビューも目立つ状況である。

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Amazonで検索したところ、2018年式の富士通Lifebook u937(下記スペック)が23,000円程度で販売されていた。たまたま自宅には使用していないNVMeの256GB SSDが残置されていたので、CPUがやや古いことに眼をつぶれば良い条件に見えた。SSDの換装を前提に、勇気をだして注文してみた。

CPU:Core i5 第6世代、メモリ:8GB、ストレージ:SSD128GB

実際に届いた商品

外装

中古PCの外観

PCは丁寧に梱包された状態で到着した。外装に目立った傷はない。

中古PCの画面・キーボード

開いた状態。画像では小さくて見えなが、キートップには極薄のプラ製シールが貼りつけられている状態。おそらく表記が擦り減っているのだと思われる。シールはずれなく丁寧に張り付けられており、はみだしなどもなく、使用感もよい。

おおむね外装は問題ない。強いて言うならCore i5のロゴシールが斜めになっているが、実用上は全く問題ない。

バッテリー

systemcfg/batteryreportを利用し、バッテリー残量を確認したところ、設計容量の約92%が残存している様子であった。2万円PCとしては及第点である。

中古PCの内部・バッテリー

一方、天板を外してみたところ、バッテリーモジュールには純正とは異なる中国語のシールが張り付けられていることが分かった。おそらく整備業者が元オーナーからあと、中国製の互換バッテリーに換装したものと思われる。耐久性には懸念ありだろう。今のところ問題はない。

中古PCの使用感・総評

当初の期待通り、ブラウジング、テキストワーク、ファイル管理は快適に行うことができた。当初MacBookで悩んでいた重量や熱問題が解決されているように感じる。ただし、複数の動画を同時にロード・再生したりするとメモリが不足しがちになることに加え、RAW画像の編集なども難しい。このあたり、利用用途が明確に分かっており、割り切って使える人にはお勧めできると感じた。

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